葉酸は妊活中から必要？妊娠に必須の栄養素！

葉酸は、妊娠を望む女性にとって欠かせない栄養素です。

妊娠後からだけではなく、妊娠前から摂取した方が良いことをご存知でしたか？

そこで、これから葉酸を摂取した方が良い理由や妊娠中に必要な栄養素、摂取する際の注意点についてご紹介します！

そもそも葉酸はなぜ必要なの？

葉酸はビタミンBの一種で、細胞分裂やDNA合成に関与する成分です。

「造血のビタミン」とも呼ばれ、赤血球の生成を助け、貧血予防に効果があります。また、胎児の神経管閉鎖障害などの先天異常のリスクを低減する効果も期待できます。

葉酸を妊娠前から積極的に摂取することでお腹の赤ちゃんとお母さんの健康を維持しやすくなります。

いつから摂取すればいい？

厚生労働省は、妊娠1ヶ月前から授乳中まで葉酸を摂取するように推奨しています。妊娠に気付くのは妊娠7週目頃が多いです。そのため、妊娠前から葉酸を摂取しておくことが大切です。

葉酸の摂取量は、1日400μgが推奨されています。食事だけで十分な量の葉酸を摂取することは可能ですが、心配な場合はサプリで補うと良いでしょう。

どのくらい摂取すればいい？

成人は男女問わず毎日200〜400μg程度の葉酸が必要です。

それに加えて、妊婦は1日240μg、妊活中は1日400μg、授乳中は1日100μgの葉酸の追加することがおすすめです。

以下に時期ごとに必要な摂取推奨量をまとめましたのでご覧ください。

葉酸の過剰摂取は？

葉酸は体に良いからといって、必要以上に摂取しようとするかもしれません。しかし、過剰摂取することで、亜鉛の吸収阻害を引き起こす可能性があります。葉酸自体には毒性はなく排泄されます。そのため、他の水溶性ビタミンと同様に過剰症にはなりにくいです。

また、葉酸の過剰摂取は1日あたり1,000μg以上とされています。葉酸サプリを摂取する場合は、適切な量を守ることが大切です。

葉酸の摂取不足は？

普段の食事を摂取していれば、葉酸が不足・欠乏することはほとんどありません。しかし、摂取不足が続くことで、造血機能が異常をきたすことがあります。

葉酸の摂取不足により引き起こされる病気には以下があります。

・巨赤芽球性貧血
・神経障害
・腸機能障害
・口内炎
・皮膚異常
・動脈硬化

妊娠に必要な葉酸以外の栄養素はある？

妊娠前・妊娠中・出産・授乳中の間は赤ちゃんのために健康的な体づくりを心がけたいですよね。そのためには栄養バランスの良い食事を摂るのが重要です。葉酸はもちろん、他の栄養素も妊娠に必要な栄養素があります。これからいくつかご紹介していきます。

鉄

妊娠中は母体の血液量が約50%増加します。胎児に酸素と栄養を届ける役目があります。鉄は血液量を増加する作用があるため、積極的な摂取が大切です。また、胎児の発育、胎盤の形成、鉄欠乏性貧血の防止などの作用もあります。

ビタミンB群

エネルギー生成、代謝、神経機能、血液の健康、免疫機能、皮膚や髪の健康など、たくさんの体の機能を助けます。これらのビタミンは相互に作用し合い、体全体の健康と活力を維持するのに役立ちます。

ビタミンC

鉄の吸収を助ける作用があります。野菜類の鉄分は、そのままでは吸収されず、ビタミンCの助けで吸収されます。また、コラーゲン生成に関与し、皮膚、血管、骨、軟骨などの結合組織の維持に役立ちます。さらに、抗酸化作用があるため、胎児の発育に悪影響を及ぼす物質から守ります。

亜鉛

細胞の成長と分裂に不可欠で、組織の形成や脳や免疫系の発達に関与します。抗酸化作用もあるため、細胞の健康を維持します。多くの成人女性は亜鉛が不足しやすいため、積極的に摂取する必要があります。

カルシウム

胎児の骨や歯の形成に必要なミネラルです。妊娠中に胎児は急速な骨の成長を経験し、カルシウムが骨の強度や密度を確保するために重要です。また、神経伝達と筋肉の収縮や血液凝固・血圧の安定などの作用があります。

妊婦が気をつけるべきことは？

妊婦が気をつけるべきことはいくつかあります。これから注意点をあげていきます。

栄養バランスの確保

妊娠中は十分な栄養を摂取することが重要です。特に、葉酸、鉄、カルシウム、ビタミンなどの栄養素が胎児の健康な成長と発達に不可欠です。食事だけでは補えない場合もあるため、サプリなどを飲むことも考えましょう。

母体の健康管理

定期的な健康診断や妊娠中の検査を受けることが重要です。また、医師の指示に従って適切な運動や適度な休息を取ることも重要です。

妊娠中の飲酒・喫煙の禁止

アルコールやタバコは胎児の発育に悪影響を与える可能性があります。少量でも胎児に影響してしまうため、妊娠中は禁止しましょう。

カフェインの摂取制限

過度のカフェイン摂取は胎児の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、摂取量を制限することが望ましいです。

衛生的な食品の摂取

生の肉や魚、生卵を避け、食中毒リスクの高い食品を避けることが重要です。また、十分に加熱された食品を摂取することで、食中毒のリスクを軽減します。

葉酸サプリの選び方は？

葉酸サプリを選ぶ際は以下に注意しましょう。

推奨摂取量に達しているか

妊活・妊娠中は1日あたり400〜800μgの葉酸の摂取が推奨されています。そのため、400μgを超えている葉酸サプリが優秀です。

品質と安全性

信頼できるメーカーから購入することが重要です。第三者機関の認証のGMPがある製品は、品質と安全性が保証されている場合が多いです。

添加物やアレルゲンの確認

妊娠中は赤ちゃんのためにも摂取する食品に気をつけたいもの。無添加、無着色、無香料の製品を選ぶと良いでしょう。また、アレルゲン（乳製品、グルテン、大豆など）が含まれていないか確認します。

他の栄養素の含有

葉酸サプリは、ビタミンB群、鉄、カルシウム、ビタミンなど、他の妊娠に必要な栄養素と一緒に配合されているものもあります。これらの栄養素も同時に摂取できる製品を選ぶと効率的です。

葉酸に関するQ＆A

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まとめ

はじめて妊活する女性は葉酸って何？と疑問がたくさんあると思います。

葉酸は細胞分裂・DNA合成や赤血球生成など、胎児の健やかな成長に関与しています。そのため、妊娠前の早い段階からの摂取が推奨されています。また、胎児の神経管閉鎖障害のリスクを下げることもできます。

葉酸の過剰摂取や摂取不足は体に悪影響を及ぼすため、適切な量を摂取しましょう。

妊娠に必要なのは葉酸だけではないため、他の栄養素とバランスよく摂取することが大切。

葉酸サプリを利用することで、葉酸の推奨摂取量が満たされ、同時に他の栄養素も摂取できるのでおすすめです。

以上のことを踏まえて、妊活していきましょう。